

株式会社ライズアップが開発・運用する基幹システム 『厨房君』 は、
公益社団法人企業情報化協会(IT協会) が主催する
2025年度(第43回)IT賞の〈経営・業務改革部門〉において IT賞 を受賞しました。
IT 賞は、ITやデジタル技術を活用して、優れた業務改革や社会貢献を実現した活動体(企業・団体・機関・組織・学校・組合など)を称える表彰制度です。 本賞は、わが国の産業界および公共分野におけるIT・デジタル活用の推進と、その先進的な実践の普及を目的として、公益社団法人企業情報化協会が主催しています。
今回受賞した「厨房君」は、当社が自社開発している中古厨房機器業界特化型のクラウドシステムです。
中小企業でありながら、業界の現場に真正面から向き合い、「自分たちの仕事をできるだけスマートにする」ことを目的に、長年にわたり改善と進化を重ねてきました。
中古厨房機器の仕事は、買取・再生・在庫・販売・見積・案件対応などが複雑に絡み合い、情報も分散しやすい分野です。
その結果、担当者の経験や勘に頼りやすく、属人化・非効率・可視化不足が起こりやすいという構造があります。
私たちはこの課題を踏まえ、現場で本当に使えることを最優先に据え、
自社の運用で利便性を高めながら、開発→実運用→改善のPDCAを積み重ねてきました。
その取り組みが結果として、当社が掲げる「超DX」と呼べるレベルの基盤へと育ってきたのだと受け止めています。
「厨房君」を磨くことは、単に社内の効率を上げるためだけではありません。
自分たちの仕事が整い、スピードと精度が上がるほど、お客様に対して価値を最大限に、より確実に届けられると考えているからです。
今回の受賞を励みに、「厨房君」をさらに進化させ、中古厨房機器業界の現場と経営を支える“使えるDX”として、業界全体の価値向上にも貢献してまいります。
今後とも株式会社ライズアップをどうぞよろしくお願いいたします。
【受賞理由】
中古厨房機器業界特化型クラウドDX基盤『厨房君』による業務革新
中古厨房機器業界はニッチかつアナログ慣習が根強く、汎用システムでは現場ニーズを満たせず、DX 化も部分最適にとどまることが多いが、株式会社ライズアップは、この課題を解決するため、業界特化型クラウドDX基盤「厨房君」をゼロから設計・開発し、顧客管理・仕入・再生・在庫・販売・売上の 6 大機能を一元化し、情報を現場から経営までシームレスに連携させることで、業務に無駄のない確かな流れを生み出すことに成功した。
UI/UX は現場改善を重ね進化し、IoT や外部サービスとも柔軟に連携可能であり、電子棚札(ESL)を厨房君から直接制御することで、在庫更新と同時に現場表示を同期する仕組みを開発し、在庫精度の向上により原価・粗利をリアルタイムで把握し、経営判断や在庫移動の迅速化、不動在庫削減を実現した。厨房君は単なる業務システムではなく、現場と経営を一気通貫で結び、業界全体の効率化と持続的成長を可能にするプラットフォームとなっている。
同社は23年前にACCESSベースの前身システムの構築を始め、運用の中で改良を重ねながら、全工程を一元管理する現行クラウド型「厨房君」へ進化させてきている。現場スタッフの意見を取り入れることで、開発→実運用→改善のPDCAを高速で回すことで、UI/UXを現場適合型に磨き上げた。
限られた開発リソースの中でも段階的な実装と改善を積み重ね、現場と経営を密接につなぐ中核基盤として、業界の業務水準を底上げし得る可能性を持っている。
このような、一連の取り組みはIT賞に値すると評価した。
