ライズアップの目指すDX戦略

中古厨房機器業界特化型
クラウドDX基盤
「厨房君」による業務改革

厨房君

情報がつながる・業務がまわる・働き方がかわる。
買取〜再生〜販売〜設置まで、現場の“確かな流れ”を仕組みとして整えます。
当社ではこの取り組みを「超DX」と呼び、厨房君を中心に推進しています。

2025年 IT賞<経営・業務改革>受賞 詳しくはこちら

代表メッセージ

変化が速い時代だからこそ、“現場の判断を早くする仕組み”が必要です。

代表取締役 高見 昌也

当社は、飲食店オーナーの夢を支えるために、厨房機器の「買取〜再生〜販売〜設置」までを一気通貫で支援しています。 近年は外部環境の変化が速く、現場には「早く判断し、早く動く」ことがこれまで以上に求められています。 正直なところ、このスピードに追い付くのは簡単ではありません。従来のやり方の延長だけでは、追い付けない場面も増えてきました。

だからこそ私たちは、現場の声を起点にクラウド型業務基盤「厨房君」を自社開発し、DXで“業務が滞らない流れ”をつくることに取り組んでいます。 顧客・仕入・再生・在庫・販売・収支までの情報をつなぎ、誰でも同じ状況を把握できる状態を整えることで、確認待ちや手戻りを減らし、判断と対応のスピードを高めています。 この取り組みの最終ゴールは、スタッフの業務効率を高めながら、お客様への価値提供を最大化することです。

「情報がつながる・業務がまわる・働き方がかわる」──この状態を、日々の運用の中で当たり前にしていきます。 私たちはこの取り組みを、社内では「超DX」を合言葉に、厨房君を中心に推進しています。

株式会社ライズアップ 代表取締役 高見 昌也

DXに取り組む背景

理念を実行できる時間を取り戻すために、DXで“止まらない流れ”をつくる。

理念構造に深く関わる背景(内部的背景)

当社の理念構造を要約すると、次の一文に集約されます。

飲食店オーナーと共に
理想を形にし
チームで支え合いながら
選ばれ続ける
ベストパートナーであること

私たちの付加価値は、機器を売ることではなく、提案から設計・段取り・現場調整・アフターまで一貫して伴走し、お客様との信頼関係を積み上げながら“理想のお店づくり”を支えることです。 一方で現場では、確認作業・商品の探し物・二重入力・伝達ミスなど「付加価値を生まない作業」が積み重なり、 本来時間をかけるべき仕事に時間が割けない日が増えていました。
このままでは、理念が「言葉」で止まってしまう。だからこそ私たちは、理念を現場の当たり前にするために、 DXに振り切る決断をしています。

業界のDXの遅れ(業界構造背景)

中古厨房機器は「買取→再生→販売→設置」まで一気通貫。ニッチな業態ゆえに、 業界にフィットする既製システムが少なく、在庫だけ・会計だけといった断片的なDXになりがちです。

情報が分断されやすい(プロセス構造背景)

買取・再生・在庫・販売・設置で担当が分かれ、工程も長い。 情報が部門ごとに散らばりやすく、確認待ち・手戻り・伝達ミスが起きやすい構造があります。

属人化しやすい(スキル構造背景)

判断ポイントが多く、各業務にスペシャリストが育ちやすい業界です。 これは強みである一方、特定の人に知識と情報が集中すると「誰かに聞かないと分からない」状態になりやすく、 スピードや再現性の面で弱みになります。

拠点展開で差が出る(組織構造背景)

拠点が増えるほど、運用や解釈の差が生まれやすく、品質や対応スピードが「拠点にいるスタッフの経験値」に左右されやすくなります。 これは現場の努力で補える一方、拡大局面では限界が来る。だからこそ、情報と判断基準を揃え、拠点が増えても同品質で提供できる基盤づくりが欠かせません。

外部環境の変化(環境構造背景)

物価・人件費の上昇、働き方改革、スピード要求など、前提条件が短期間で変わる時代になりました。加えて人材確保も難しくなる中、属人的な運用では回りにくい。だからこそ、現場の判断と対応を速くする“仕組み”が必要です。

競争激化・差別化(市場構造背景)

選ばれる理由は「価格」だけでなく、「提案の速さ」「精度」「段取りの安心感」へ広がっています。業務の流れを整え、スピードと品質を両立できる体制づくりが、競争力そのものになります。

DX推進の基本方針

VISION:業界の「リーディングカンパニー」へ。属人的な頑張りではなく、再現性で勝つ。

超DXで、全スタッフが回る業務へ

  • 厨房君を業務の中心に据え、全スタッフでPDCAを回す
  • 属人的な頑張りに頼らず、共通フローで品質とスピードを揃える
  • 定着・採用・人材難を見据え、誰でも回せる仕組みとして運用する

提供価値を最大化し、広げる基盤へ

  • 目的はお客様への提供価値の最大化
  • データでボトルネックを捉え、改善を積み重ねて利益体質へ
  • 拠点展開にも耐える、広げられるプラットフォームをつくる

DX推進の取り組み

システムを核にして、連携して、数字で回して、定着させて、人を育てて、広げる。

01 システムを核にして

厨房君を核に、改善PDCAを回す

複雑なあらゆる業務を一元化し、確認作業・確認待ち・二重入力などのムダを削減。 現場の声を吸い上げ、改善と改修を継続的に反映します。

02 連携して

外部連携で“つながる”範囲を広げる

ESL連携(実装済)で在庫データと実在庫の整合性を維持。 さらにクラウドサイン連携(2026年予定)で契約業務のスピードと管理精度を高めます。

03 数字で回して

KGI/KPIで“数字で回す”運用へ

各部署・各店舗の目標と進捗を定点観測し、改善ポイントを早期に発見。 経営指針発表会でもKGI/KPIを共有し、PDCAを組織として回します。

04 定着させて

ワークガイドで標準化し、定着させる

中古品への姿勢、お客様対応の基準、DXの考え方、業務ルールや判断軸を文章化して共有。 誰が担当しても同じ品質で回る“型”を整え、教育・連携の土台として活用しています。

05 人を育てて

ITスキルマップでデジタル人材を育てる

業務に必要なITスキルを可視化し、育成の基準を共通化。 現場で使えるデジタルスキルを段階的に底上げします。

06 広げる

社内外と方向性を共有し、広げる

経営指針発表会や業界団体の勉強会などで、取り組み内容と方向性を継続的に共有。 ステークホルダーやFC加盟会社ともビジョンを揃え、推進のブレを防ぎます。

推進コンセプト:「情報がつながる・業務がまわる・働き方がかわる」

DXの最終ゴール(7つの視点)

厨房君を核に、拠点拡大でもブレない「流れ」をつくり、価値提供を最大化します。

01

現場チーム

役割や拠点が違っても、同じ情報、同じ基準で判断できる状態を標準にします。

02

開発チーム体制

現場課題→改善→実装→検証が滞らない「改善サイクル」を継続できる体制をつくります。

03

新機能

現場の詰まりを潰す機能を計画的に追加し、「使われる」まで運用に落とし込みます。

04

ブランディング

どの拠点でも“ライズアップ品質”が伝わる一貫性を強みとして積み上げます。

05

顧客体験

「返答が早い/提案がズレない/段取りが読みやすい」を、仕組みで標準提供します。

06

スケール(拠点・FC)

10年ビジョン:拠点30を見据え、拠点が増えても同品質・同スピードで提供できる基盤へ。

07

財務基盤

改善投資を続けられる利益体質へ。ムダ削減と判断スピードで、強い土台をつくります。

目指す状態:「拠点が増えても、同じ品質・同じスピードで提供できる体制と仕組み。」

DX推進ロードマップ

7つの視点ごとに、Phase1〜4を段階的に積み上げ、拠点拡大でも止まらない流れをつくります。

01

現場チーム

役割や拠点が違っても、同じ情報・同じ基準で判断できる状態へ。

  • Phase 1 〜2025
    情報の入口を揃え、確認待ち・手戻りを減らす。現場の判断スピードを底上げ。
  • Phase 2 2026
    拠点・FCでもブレない運用を定着。新人でも回る“型”を整備。
  • Phase 3 2027-28
    KPIで詰まりを可視化し、改善が属人化しない状態へ。
  • Phase 4 2029〜
    拠点拡大でも同品質・同スピードで価値提供できる標準状態へ。
02

開発チーム体制

現場課題→改善→実装→検証が滞らない「改善サイクル」を継続。

  • Phase 1〜2025
    要望の受付〜優先順位〜反映の流れを整え、改善が回る土台をつくる。
  • Phase 22026
    リリース後の定着まで含めた運用設計(教育・周知・FAQ・型化)を標準化。
  • Phase 32027-28
    データで改善の効果測定を行い、改修判断を高速化。
  • Phase 42029〜
    拠点増でも運用負荷が爆増しない“開発×運用の仕組み”へ。
03

新機能

現場の詰まりを潰す機能を計画的に追加し、「使われる」まで落とし込む。

  • Phase 1〜2025
    基幹機能の入口統一/既存運用の詰まり解消を優先。
  • Phase 22026
    拠点・FCを前提に、ルールと画面で“同じ運用が回る”機能へ。
  • Phase 32027-28
    KPI起点で機能追加(例:ボトルネック可視化、分析、通知など)。
  • Phase 42029〜
    顧客接点や外部連携まで含め、価値提供を標準化する拡張へ。
04

ブランディング

どの拠点でも“ライズアップ品質”が伝わる一貫性を積み上げる。

  • Phase 1〜2025
    価値提供の軸を文章化(ルール・判断軸・基準)してブレを減らす。
  • Phase 22026
    拠点・FCでも同品質になる“運用×教育×画面”の一体設計。
  • Phase 32027-28
    指標で品質を確認し、改善ポイントを共有して再現性を強化。
  • Phase 42029〜
    拠点が増えても“期待値が揃う”ブランド体験を標準提供。
05

顧客体験

「返答が早い/提案がズレない/段取りが読みやすい」を仕組みで標準提供。

  • Phase 1〜2025
    社内の情報連携を整え、返答・判断のスピードを上げる。
  • Phase 22026
    拠点差を吸収する運用標準化で、体験品質を揃える。
  • Phase 32027-28
    KPIで体験の詰まり(回答LT、手戻り等)を改善し続ける。
  • Phase 42029〜
    機器台帳・メンテ依頼・共有など顧客接点まで拡張し、安心を標準提供。
06

スケール(拠点・FC)

10年ビジョン:拠点30を見据え、拡大しても同品質・同スピードで提供できる基盤へ。

  • Phase 1〜2025
    入口統一と情報集約で、拠点増でも回る下地を作る。
  • Phase 22026
    運用標準化(ワークガイド+画面)で、拠点差を吸収できる状態へ。
  • Phase 32027-28
    データで改善が回り、拠点展開が“再現”できる状態へ。
  • Phase 42029〜
    拠点が増えても価値提供が薄まらない、プラットフォーム型運用へ。
07

財務基盤

改善投資を続けられる利益体質へ。ムダ削減と判断スピードで土台を強くする。

  • Phase 1〜2025
    ムダ作業削減と入口統一で、粗利と回転を改善する土台を作る。
  • Phase 22026
    拠点差によるロスを減らし、数字が揃う運用へ。
  • Phase 32027-28
    KPIでボトルネックを潰し、改善が利益に繋がる状態を強化。
  • Phase 42029〜
    継続投資(開発/人材/拠点)を回せる財務体質を標準に。
補足:各フェーズは状況に応じて見直しつつ、方向性はぶらさず「超DX」として推進します。

KPI(目標指標)

“回っているか”を数値で確認し、改善を続けます。

指標 狙い 目標(例)
見積回答リードタイム 対応スピードの向上 ◯%短縮
案件滞留件数(一定日数以上) 抜け漏れ・停滞の抑制 ◯件以下
棚卸・在庫確認工数 ESL連携の効果測定 ◯%削減
再生リードタイム(入荷→整備完了) 再生工程の最適化 ◯日短縮
在庫差異率(データと実在庫) 整合性の維持 ◯%以下

※数値は運用状況に合わせて更新していきます。

DX推進体制

現場の改善が、そのまま仕組み改善につながる体制へ。

責任者・役割

  • DX推進責任者:代表者(または役員)
  • 推進チーム:現場責任者・管理部門・開発/運用担当
  • 改善の起点:現場の課題・声・データ

改善サイクル

  • 定例会議でKPIと課題を確認
  • 優先度を付け、運用改善→仕組み改善へ反映
  • 拠点/FCへルールと画面で同時展開

情報セキュリティ基本方針

クラウド活用を前提に、安心して使える環境を整備します。

  • 経営者の責任のもと、情報資産の保護を推進します。
  • 社内体制を整備し、必要な規程・運用を維持します。
  • 社員教育を継続し、リテラシー向上に取り組みます。
  • 法令・契約上の要求事項を遵守します。
  • 事故発生時は迅速に対応し、再発防止を徹底します。
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